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方程式_文章題_売買損益

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 文章題

 売買損益

例題
  1. 96000円である商品を何個か仕入れ、原価の\(40%\)の利益を見込んで定価をつけた。仕入れた個数の8割が売れ、2割が売れ残ったため、利益はこの商品の原価72個分であった。
      この商品の原価と仕入れた個数を求めなさい。
  2. 原価2500円の品物に\(x%\)の利益を見込んで定価をつけたところ、売れなかったため、\(x%\)引きで売ったところ900円の損失が出た。\(x\)を求めなさい。
  3. ある商品は今の定価より\(x%\)値上げすると、売れる個数が\(\dfrac{x}{5}%\)減るという。売り上げを今より\(75%\)増やしたいとき、定価を何%値上げすれば良いか。
    なお、値上げ後の定価は今の定価の\(3\)倍より安いものとする。
    まずはこう解け!
 
  1. 不明な数量をすべて文字で置く。
         
    ※すべての項に同じ文字が出てくれば打ち消されるので、多少、無理に置いても良い。
  2. むやみに展開をしない。
         
    ※乗法公式を使えるところは絶対に使う。
         
    ※\(A^2=?\)は展開せずに\( A=± \sqrt{?}\)で計算

解答
  1. 96000円である商品を何個か仕入れ、原価の\(40%\)の利益を見込んで定価をつけた。仕入れた個数の8割が売れ、2割が売れ残ったため、利益はこの商品の原価72個分であった。
      この商品の原価と仕入れた個数を求めなさい。
  2. この商品の原価を\(x\)円と仕入れた個数を\(y\)個として、関係を式にすると

    \(\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{l}xy=96000\dots① \\ \left(1+\dfrac{40}{100}\right)x\times 0.8y-xy=x\times 72\dots②\end{array}\right.\end{eqnarray}\)

    ここからは計算

    ②を\(x\)で割ると(\(x≠0\)が前提)

    \(
      \begin{eqnarray}
      \left(1+\dfrac{40}{100} \right) \times 0.8 y – y &=& 72 \\
    \dfrac{140}{100} \times 0.8  y – y &=& 72 \\
    \dfrac{112}{100} y – y &=& 72 \\
    112 y – 100y &=& 7200 \\
    12y &=& 7200 \\
    y &=& 600
    \end{eqnarray}
    \)

    \(y=600\)個であり、①より

    \(x=96000÷600=160円 \)

    よって

    \(160円,600個 \)

  3. 原価2500円の品物に\(x%\)の利益を見込んで定価をつけたところ、売れなかったため、\(x%\)引きで売ったところ900円の損失が出た。\(x\)を求めなさい。
  4. 関係を式で表すと

    \(2500 \times \left(1+ \dfrac{x}{100} \right) \times \left(1- \dfrac{x}{100} \right)-2500=-640 \)

    計算すると

    \(
      \begin{eqnarray}
      2500 \times \left(1-\dfrac{x^2}{10000}\right)-2500 &=&-900 \\
      2500 – 2500 \times \dfrac{x^2}{10000}-2500 &=&-900 \\
      -2500 \times \dfrac{x^2}{10000} &=&-900 \\
      x^2 &=& \dfrac{900 \times 10000}{2500} \\
      x &=& ± \dfrac{30 \times 100}{50} \\
      x &=& ± 60
    \end{eqnarray}
    \)

    題意より\(x>0\)より、\(x=60\)

    \(x=60 \)

  5. ある商品は今の定価より\(x%\)値上げすると、売れる個数が\(\dfrac{x}{5}%\)減るという。売り上げを今より\(75%\)増やしたいとき、定価を何%値上げすれば良いか。
    なお、値上げ後の定価は今の定価の\(3\)倍より安いものとする。
  6. 今の定価を\(a\)円、今の売れている個数を\(b\)円とし、関係を式で立てると

    \( \left(1+ \dfrac{x}{100} \right)a \times \left(1- \dfrac{ \scriptsize{ \dfrac{1}{5}x}}{100} \right)b=ab \times   \left(1+ \dfrac{75}{100} \right) \)

    全体を\(ab\)で割って計算すると、

    \(
      \begin{eqnarray}
      \left( 1+ \dfrac{x}{100} \right) \times \left(1- \dfrac{x}{500} \right)&=&1+ \dfrac{75}{100} \\
      1 +\dfrac{4x}{500}-\dfrac{x^2}{50000} &=&\dfrac{175}{100} \\
      50000 + 400x – x^2 &=& 87500
      x^2 – 400x + 37500 &=& 0 \\
      (x-250)(x-150)&=&0 \\
      x &=& 150,250
    \end{eqnarray}
    \)

    \(x=250\)のとき、値上げ後は\( \left(1+\dfrac{250}{100} \right)=3.5 \)倍となり題意と合わない。

    よって

    \(x=150 \)

    \(150% \)

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